株式会社アキラ水産
http://www.cowtv2.jp/c3/akiragroup-tv/
午前3時、福岡市長浜の鮮魚市場で
威勢のいいセリの声と熱気が溢れる中、
ひときわ存在感を放つ会社があります。
九州の水産業をけん引する一大企業グループ、
株式会社アキラ水産です。
アキラ水産と安部社長は、
福博の街の功労者として知られています。
700年以上続く博多の夏の風物詩祇園山笠で、
3度の台上がりを務めるなど、
今や福岡の政財界では知らぬ者のいない存在です。
しかし、その生い立ちと今日までの道のりは、
決して平坦なものではありませんでした。
九州の水産業界をけん引する、
アキラ水産に密着し、その歴史と企業の姿に迫ります。
◆アキラ水産グループとは?
株式会社アキラ水産は、
福岡市中央区に本社を構える九州NO.1の鮮魚仲卸企業です。
従業員数40名で年商およそ60億。
グループ会社に、コウトク水産、安部水産、一心、
そしてアキラトータルプランニングの4つがあります。
グループ全体で従業員数およそ100名、
年商100億円を売り上げる企業グループです。
グループ会社は元々アキラ水産の中で
それぞれの部門として存在していましたが、
より専門性を高めようと分社化していきました。
◆安部家のルーツ
株式会社アキラ水産、代表取締役社長 安部泰宏。
安部社長の母方、父方それぞれのルーツを辿ってみると、
安部家の血縁とされる人物には
弥生時代の孝元天皇や、
平成の時代の内閣総理大臣・安倍晋三などもおり、
父方、母方ともに
日本に大きな影響を与えた人物が
名を連ねていることが分かります。
◆アキラ水産の軌跡
アキラ水産の創業は1918年。
福岡市中央区春吉、現在の柳橋連合市場の元となった
柳橋廉売市場に明商店をかまえたのが始まりでした。
安部泰宏社長の祖父、栄次郎はその後、
この市場全体を買い取るまでになったといいます。
鮮魚のほか乾き物や青果、米、履物や呉服まで取り扱い、
明百貨店は、進化を遂げていきます。
従業員はおよそ150人、
毎日が祭のような賑いだったといいますが、
第二次世界大戦により、閉店しました。
終戦から2年後の1947年。
福岡市、天神市場で鮮魚店を開店し鮮魚仲買業許可を取得。
仲卸業へと舵を切り、明商店を設立しました。
そして、長浜市場が開かれた後、
明商店もまた長浜の地にやってきます。
今でこそ、数々の仲卸業者が軒を連ねる鮮魚市場の中で、
最も広い売り場を誇る同社ですが、
長浜に来た当時は一番小さかったといいます。
1969年、明商店から株式会社アキラ水産へと法人化を果たして以降、
業界初となるISO9001の取得や、
社員教育、顧客満足を目的としたグループ会社の設立など、
時代の要請に合わせて成長を続けてきました。
その発展をリードしてきたのが安部泰宏社長です。
「福岡は九州の玄関。産地市場として福岡の市場を守って、
我々が市民の台所を預かっていきたい。
魚は日本の文化。日本人は魚で育ってますから。
魚をしっかり食べてもらわんと。」
安部社長はこのように語ります。
◆旭日双光章 受賞
2011年、安部泰宏社長は、
水産業界を発展させてきた功績が認められ、
「旭日双光章」を受賞。記念の祝賀会には
麻生太郎氏や王貞治氏など政界や財界から
著名人650人が駆けつけ、盛大に受賞を祝いました。
◆競りの現場に密着
午前3時。
福岡市長浜の鮮魚市場は男たちの熱気にあふれています。
アキラ水産の上田副社長。
安部社長から直々にスカウトされてアキラ水産に入社し、
以来30年安部社長のもとで
九州の水産漁業の盛り上がりに貢献してきました。
アキラグループは、
長浜鮮魚市場に軒を連ねる35社の中でも、
最大の仕入れ量と販売量を誇ります。
その総量は市場全体の仕入れの
およそ30%にも達すると言います。
そのアキラグループの強さの理由とは、
徹底した顧客目線にあるといいます。
最後に改めて安部社長に、
未来へ向けて受け継いでほしい想いを伺いました
「規則正しい生活と商売。一瞬の利益より長期的な利益。
礼に始まって礼を重んじて、
この会社をいかに継続させていくかが託された私の想い。
アキラという伝統を繋いでいってほしい。」
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