株式会社ピエトロ
http://cowtv2.jp/c3/pietrotv/?id=23
◆ピエトロ密着ドキュメント
福岡市のある保育園で、食育イベントが開かれていました。
子どもたち、ぎこちない手付きで何かを切っています。
よく見ると、「生野菜」のようです。
このイベントのテーマは「野菜嫌いをナオソ」。
生野菜が苦手な子どもたちに、その野菜嫌いを克服してもらおう
というイベントです。主催したのは、ドレッシングで有名な、
株式会社ピエトロ。福岡からその名を全国に轟かせている企業です。
今や、ドレッシング界の一大ブランドとして知られる同社ですが、
その始まりは、35年前、小さな一軒のレストランだったといいます。
福岡が生んだ全国ブランド企業、株式会社ピエトロに密着し、
35年の長きにわたって愛され続けるその理由に迫ります。
◆ピエトロ物語
株式会社ピエトロは福岡市に本社を置く、食品メーカーです。
ピエトロといえばドレッシング。通称「オレンジキャップ」
と呼ばれるこちらの商品は、1981年に発売されて以来、
ずっと愛されてきた昭和のロングセラーです。
このドレッシングを中心とした「食品事業」が大きな柱です。
また、2本目の柱がレストラン事業。さらには3本目の柱として、
食品の通信販売事業があります。
東証一部上場、福岡が生んだ、全国ブランドの企業です。
ピエトロの創業は、1980年。はじまりは1軒のレストランでした。
当時、オーナーシェフとして厨房に立っていた村田社長が、
スパゲティが茹で上がるまでの時間を、お客様に待ってもらうために
出していたサラダ。そのドレッシングが評判となって誕生したのが
ピエトロドレッシングでした。その美味しさを、受け継ぐのが、
ピエトロの社員たちです。
◆ブランドを継承する社員たち1
入社7年目、営業部のリーダーを務める、森山さん。
ドレッシングをはじめとした商品をスーパーやデパ地下の売場に
並べるために、提案や交渉をするのが仕事です。
九州有数のスーパーマーケット、ハローデイのバイヤーさんへの
提案に同行しました。
「ピエトロさんの商品は、チラシに載せるとお客さんが沢山来て
売上げが上がる。チラシに載せなくてもお客さんが買っていく。
間違いない商品。根強いですよね。森山さんは私が思いつかない
発想を持ってきてくれる。一緒に取り組んでいきたいなと
思わせてくれる方です。」
ハローデイのバイヤーさんはピエトロや森山さんのことを
このように評価しています。
森山さんに同社での働き甲斐を伺いました。
「九州の中ではピエトロドレッシング知らない人はいない。
対応をしっかりしてもらえる。一番に『美味しさ』で知って
もらっている。僕自身、食べることが好きなので、美味しさを
追求していけるのはやり甲斐です」
◆ブランドを継承する社員たち2
ピエトロドレッシングの工場には、創業以来の味を守る
「品質管理室」があります。ここで働く久島さんは、
毎日数万本製造するドレッシングに、味のブレがないか、
チェックするのが仕事です。ピエトロでは、原料の配合や
分量といった数値上のチェックだけでなく、
味を実際に人の舌で確かめています。これを「官能検査」
と呼ぶそうです。この原点にあるのが創業の精神。
村田社長が1本1本手づくりでドレッシングを仕込んでいた
当時の味と想いを、今も、大切に守り続けています。
合言葉は「工場は大きな厨房」。
手づくりにこだわるポリシーの象徴です。
◆チームで喜びを共有する
九州や関東・関西などに広く店舗を展開するピエトロレストラン。
その1つ、長尾店で店長を務めている中村さん。
厨房からホールまで幅広くこなす傍ら、スタッフを指導しながら、
チームでお客様の「感動」を生み出そうと、日々奮闘しています。
中村さんは、ピエトロレストランの店長という仕事について、
味や、サービス、雰囲気を作るだけでなく、店を任されて、
食材の発注から売上の管理まで、まるで経営者のような感覚で
仕事をしているといいます。
「お客様にみんなで満足を与えるという一体感があって、
仲間との仕事、働き方が非常に自分には合っていた。
店長という仕事は、トータルマネジメントというか、
ちょっとした会社の社長のようなポジション。
非常に奥が深いです。」と語っていました。
◆社会貢献プロジェクト「野菜嫌いをナオソ。」
福岡の陸の玄関口、JR博多駅前に、長い行列が出来ていました。
ピエトロが仕掛けた食育イベントです。
創業35周年の記念事業として、「野菜嫌いをナオソ」という
コンセプトで、全国の商業施設や幼稚園をめぐる、35箇所の
食育キャラバンを実施しました。子供たちが、美味しそうに
野菜を食べる様子に、社員たちも、ピエトロという会社の
社会的な価値に改めて気づいたようです。
「子供の頃は野菜が嫌いだったけど、母親がピエトロの
ドレッシングをかけたら食べられるようになった。という話を
沢山頂いている。子供を育てるという意味で感激を与えたり、
『おいしい』ということに、社員と一緒になってやりたい。」
創業者・村田社長はこのように語っていました。
はじまりは1軒のレストラン。
創業当時からのピエトロスピリッツは、35年が経った今でも、
社員1人1人の中に、息づいています。
ピエトロの物語は、これからも続いていきます。
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