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人生を変えた教えと堀学長の考えるリーダーの条件【株式会社グロービス】

【インターネットTV局カウテレビジョン トップリーダー対談】(2014年6月公開)

グロービス大学院 堀義人学長

経営大学院 「グロービス」とは?

ゼロから始まった経営大学院で、1992年に始まり東京・大阪・名古屋・仙台、2013年からは福岡に開校。

現在では日本でナンバーワンの経営大学院。規模2013年の定員が480名になっている。

日経新聞が行ったMBAに関心がある方のランキング東日本1位の評価を受けた大学院。

 

『堀学長の人生を変えた教え』

堀学長が影響を受けた人物とは?

沢山のセミナーなどに参加して、1人すごく印象に残っていたのが、

ネミック・ラムダというハイテクベンチャーをつくった斑目力曠(まだらめりきひろ)さん。

この方は密教の僧侶で、高野山大学の大学院も出ていて、とても面白いんですこの方。

この方が、グロービスのベンチャーキャピタルファンドを作るときに、1億円ポンと出して頂いた。

「5分で決めた、(僕の)顔を見て1億円投資しよう」と。

この方とすごく親しくしていて一緒に高野山に登ったりして、いろいろと教えを請いていました。

彼が密教の坊さんということもあって、言うことが普通の経営者と違う。

 

「人間には無限の可能性があるんだ。悪いもの犯罪者になる可能性もあるし、

一方では天使のような素晴らしい人間が生まれる可能性もあるんだ」

これは、種子が出会った縁によって、場によって良い方向にも悪い方向にもいく、

良い縁と出会うことがすごく重要で、それによってすべての可能性が生まれてくると。

「グロービスという場は良い縁になろう」

良い種子がある人がきて、グロービスという場に触れたことによって、

その人が良い方向に気づきを与えられて、自分はこういう方向に行くんだ、

こういう人間になるんだという強い願望を持って、努力をしていくような場を作っていくことを考えた。

密教という哲学をふんだんに教えてもらって、

自分の宇宙観や人生観というものが彼を通して衝撃的な形で学びました。

 

「なんのために働くのか?」

ネミック・ラムダという会社の歴史を見ると面白い。

一番最初がビッグバンから始まる、宇宙のビッグバンから始まって、そして将来がつながっていく。

その中の一点において会社があるんだ。

そういった宇宙・歴史・時間軸であったり、なんのために生まれてきてるのか、

何のために会社があるのかとか、自分たちが何のために仕事をするのか、

そういったことを考えさせられる。宇宙の中において、ちっぽけな存在かもしれないし、

長い歴史の中では、なんでここにいるんだとか、そういうことを考えると、

そもそも会社は何のために存在するのか、グロービスは何をすべきかというのは、

常に詰められている感じがします。

 

「諸行無常」

そういう感覚は大震災であっても、大自然の前では人間の小ささを認識する。

どうすればいいのか、連携したり、行動することによって初めて前に進んでいける。

そういった場合、僕は『KIBOW』といって、虹のrainbowとかけて、

希望の架け橋を作ろうということで(プロジェクトを作って)動いたりしている。

密教的、仏教的な宇宙観とか、人生観というものは、僕に対して大きな影響を及ぼしましたね。

そういう意味で不思議なのは、ハーバードの大学院とか行ったのに結局密教。

グロービスでは陽明学を教えているんですが、この考え方が根幹にありますね。

(古いもの新しいもの)両方のバランスだと思うんです。

科学的な経営をやりながらも、マインド面、自分の人生観や志、両方だと思う。

科学的経営と同時に志、西洋的な合理性と同時に東洋的な思想とか、信念とか、

そういうことを融合していくのが経営者、リーダーの育成だと思います。

 

<グロービスの今後のビジョン>

グロービスは非常にわかりやすくて『アジア№1の大学院を作る』これだけなんです。

普通、事業をやると拡大していこう、事業領域を広げていこうと考えるんですが、

グロービスの場合はMBAしかやらない。ロースクールもやらないし、行政の学校もやらない。

MBAしかやらない。学部も作らない、大学院しかやらない、ビジネススクールしかやらない。

そのかわり大学院を世界に向けて発信していく。

この分野においてはアジア№1になる。

つまり中国、インド、韓国、シンガポール、最近ではオーストラリア。

そこと対抗して、グロービスがアジア№1になっていこう。

今年20周年なんですが、フルタイムのMBAを始めました。

日本語と英語はすべて互換性があって、日本語で教えてるものもすべて英語で教えている。

ということは英語でもMBAが取れて、夜間と同時にフルタイムの全日制があって、

11か国から23名が集まった。今年初めてフルタイムの英語の大学院が始まって、

今は東京でやってますが、ゆくゆくは数百人単位にしていく。

この23名の中には、インシアードというシンガポールの大学院を蹴ってグロービスに来たり、

シカゴ大学を蹴ってグロービスに来た人がいる。

ゆくゆくはハーバードやスタンフォードを蹴って、グロービスに来るような大学院を作りたい。

そのために世界に向けたグロービスの認知、マーケティング広報活動を行っている最中です。

 

「ゼロから作る」これは世界にはない。大学院の付属のビジネススクールしかない。

ゼロからベンチャーとして作ったものはない。

これがアジア№1になるようにしていきたい。

リーダーの育成もしながら、ベンチャーキャピタルを通して産業の育成をして、知恵の発信をしていく。

この3つ「ヒト・カネ・チエ」のインフラを作って創造と変革、その結果として、

多くの人たちが創造、変革をおこなって、

世の中をダイナミックに変革して創造していくということをやりたい。

 

<堀学長の考えるリーダーの条件>

リーダーとして必要なことは、自分が引っ張っていく、

その方向性を自らが強く認識すること、これを「志」と呼んでいますが、

「志」があって、人間力もあって、知識と知恵と伝える力あるということがリーダーの資質だと思います。

① 志

② 人間力

③ 知識

④ 知恵

(知識は理論などのフレームワーク。知恵というのは意思決定する力、自分の戦略を立てる、行動計画をする力)

⑤ 伝える力

(自分が考えていることを的確に伝え、しかしただ単に伝えるのではなく、それを多くの人に喚起させる、情熱や、やるんだ!という気持ちになるよう巻き込んで引っ張っていく力)

 

<志・人間力の鍛え方>

志は自分の使命感、自分が何のために生まれてきたのか、

どうやって自分の命を使い切るのかを考える。それがわかるとそれが仕事になる。

仕事と社会に対して、こういうことがやりたいと考える機会を全員に与えて、4分間のスピーチをする。

自分の使命、任務はこうだということを発表する。

それが正しいかどうかはわからない、最善の解、要はわからない。正解がない世界だから。

ただし重要なことは、自分が何のために生きているか、

どういう志を持っているかを探し求めていって、

それを言葉にして進んでいきながら、変えていくことが重要。

「生きている方向性を定めてくれ」というのを志と言っている。

人間力に関しては、人間的魅力であったり、

逆境指数、胆力といって自分の試練を乗り越えていく力であったり、

多くの人間に触れていくことによって幅が出来ることであったり、

そういったことを総合して言っています。そういうことを通して人間力が高まってくる。

試練を経ていくこと、人間的魅力を持つこと。

陽明学でいうと「心を鍛錬すること」

心を鍛錬したものをそのまま出していくことによって、自分らしさが生まれてくると思っている。

 

<次世代へのメッセージ>

僕は可能性を信じることを自分で気づいてグロービスを立ち上げることにしました。可能性を信じるということは自分の可能性が無限大にあるにもかかわらず、それを自分の意識が出来ないと認めてしまうことによって閉ざされてしまう。したがってそういった意識をボコボコに壊していきながら、無限大の可能性を信じることが重要だと思っています。その際に重要なのは前に一歩踏み出すことであって、踏み出すと何か違う景色が見えてくる、よければ二歩目を歩みだしてそのまま走り出しても構わないし、その途中で方向性が違うと思った場合は違う方向に変わっていけばいい。一番よくないのはただ単に立ち止まって何もしないこと。成功の反意語は失敗じゃなくて何もしないこと。失敗はあくまで成功へのプロセスだと考えています。 したがってどんどん前に前に自分の可能性を信じて進んでいっていただけたらと思っています。その方が人生楽しいと思います。

 

 

 

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株式会社カウテレビジョン

カウテレビジョンは2004年企業専門の映像制作会社として創業。インターネットTV局という客観的なメディアをもち、企業の主観による情報発信ではなく”客観的な情報発信”をお手伝いすることを主眼に、報道ドキュメンタリーの形式による取材を心がけています。

 

◎インタビュアー:高橋康徳

元テレビ西日本(フジテレビ系)報道記者。911テロ取材をきっかけに独立を決意。
ニュース・ドキュメント番組の制作実績4500本。世界で活躍する日本人経営者をインタビューし、インターネットテレビ局で配信中。

 

会社紹介・各種イベント・周年行事・商品紹介・海外での事業展開など、数々の密着リポートを行っております。

会社の『価値を伝える』お手伝いをすること、それが私たちの仕事です。


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