【インターネットTV局カウテレビジョン トップリーダー対談】(2014年6月公開)
グロービス大学院 堀義人学長
経営大学院 「グロービス」とは?
ゼロから始まった経営大学院で、1992年に始まり東京・大阪・名古屋・仙台、2013年からは福岡に開校。
現在では日本でナンバーワンの経営大学院。規模2013年の定員が480名になっている。
日経新聞が行ったMBAに関心がある方のランキング東日本1位の評価を受けた大学院。
『グロービス躍進のカギとは?~グロービス誕生秘話~』
グロービス経営大学院、躍進の転機となった出来事。
最初は株式会社として1科目から初まり、一切学位が出せなかった。
最初に苦労したのはお金が無くなったこと。
資本金が少ないですし、一所懸命ハーバードのケースを日本語に翻訳したが、
翻訳した時にお金が予想以上にかかってしまった。
80万だった資本金を、友達とか家族からお金を集めてきて2000万円の増資した。
それでなんとか回りそうだなとなり、
(安心して)新婚旅行に行った。(仕事がきちんとしたら結婚しようと思っていた)
しかし、旅行から帰ってくると、一緒にやっていた同僚が「給料が出せない」と言う。
お金がないと言われて青ざめた!
うまくいくと思ったから結婚したはずなのに、全然うまくいかないじゃないか!
そこで2つの事をやった。
1つは国民金融公庫とかを駆けずり回って500万円借りたこと。
2つめは、日経新聞に広告を出したこと。
格安で出してくれるという話が合ったので、やってみようと思った。
しかし「一回こっき、り最後のお金をたたいて」制作して出した。
その当時はまだインターネットが今のようになかった時代。
広告が出た後に、自分で電話番をしていた。
どうなるかわからなかったが、幸い多くの人に知れ渡って、学生が増えた。
これで、資金の底を乗り越えていった。
それから何とか資金は回り始めるが、それでも資金はカスカスの状態。
2人目の子供が生まれた時99年頃は、出産費用が出せないかなという状況だった。
グロービスは100%社員が持っている、株主が社員の会社なので、
(堀学長の場合)給料をもらって、それを節約して、再投資していった。
それで自分の株式のシェアを維持しているが、個人でほとんどお金がない状態だった。
99年に、ベンチャーキャピタルのファンドをエイパックスという外資系の大手と
ジョイントベンチャーを日本で作ることになった。
96年に作ったベンチャーキャピタルのファンドが5億円のファンドだった。
それは個人から1億円ずつ集めてきてつくった5億円のファンドだったが、
(ジョイントベンチャーを作ったことで)一気に200億円にスケールアップした。
この200億円のファンドを抱えたことによって、そこで初めて経営が安定したんです。
ベンチャーキャピタル事業が軌道に乗りながら、学校の方も軌道に乗ってきたので、
99年くらいからやっとお金の心配はしなくてよくなった。
それでもまだ学校自体は学位は発行できない。
そこで英国の国立大学のレスターと組み、グロービスの科目を単位として認定してもらった。
レスターと一緒になってMBAを発行する。
民間のビジネススクールで、無認可な状態だったものが、
2003年にGDBA(Graduate Diploma in Business Administration)という
MBAとも経営学修士とも言えないんですが、このGDBAを発行することになった。
これはあくまで一民間企業の証書であったもの。
2003年はまだ無認可で修了証書を発行していたものが、2006年にそのまま大学院として認められ、
私も「学長」という肩書を得て、「大学院」と言えて、MBAを発行できるという国のお墨付きをもらった。
この2006年段階の定員が60名。
学位として60名から始まったものが、2013年までの8年間で、8倍の480名になった。
これ以外に前からあった非学位の1科目と、同じ規模のものと、あとは企業研修。
トヨタやソニーといった、大手企業の研修を行っている。
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株式会社カウテレビジョン
カウテレビジョンは2004年企業専門の映像制作会社として創業。インターネットTV局という客観的なメディアをもち、企業の主観による情報発信ではなく”客観的な情報発信”をお手伝いすることを主眼に、報道ドキュメンタリーの形式による取材を心がけています。
◎インタビュアー:高橋康徳
元テレビ西日本(フジテレビ系)報道記者。911テロ取材をきっかけに独立を決意。
ニュース・ドキュメント番組の制作実績4500本。世界で活躍する日本人経営者をインタビューし、インターネットテレビ局で配信中。
会社紹介・各種イベント・周年行事・商品紹介・海外での事業展開など、数々の密着リポートを行っております。
会社の『価値を伝える』お手伝いをすること、それが私たちの仕事です。